忘却の彼方

きっぷの話、など

ゆく年くる年

おはこんばんちは。

まもなく2023年12月31日。1年の終わりを迎えようとしている。個人的には1年の区切りは夏にしてほしい。夏の暑い時期のほうが人類は休むべきと考えるからだ。南半球へ引っ越したほうがよいのかもしれない。

2023年は様々なことを初めて経験した年になった。コロナ禍が収まりつつあり、第X波という言葉も偶にニュースで耳にするのみとなった。*1人々は再び移動を始め、活動が活発化していることが私にも影響した、かはいささか怪しいが、少なくとも外部へ用意に踏み出すことができるようになったことは事実であろう。このブログもそろそろ再始動すべきである。年に1回以上投稿するという点からも、今日のうちに書き連ねておきたい。

温泉津温泉

初っ端から極めてローカルな話題で恐縮だが、以前にTwitter*2で見てからぜひ行こうと思っていた。鄙びた温泉街は元々好みであるが、温泉津は東京からのアクセスが比較的悪いところにあるためなかなか行くことができなかった。

ANAで国内線の運賃が片道7000円になるキャンペーンが行われた。加えてJR西日本株主優待券を所持していたので、これらを組み合わせて旅をしようという魂胆で温泉津行きを決めた。

ざっくりとしたルートは以下の通り。

 

1日目 羽田 (ANA) 米子 (JR) 温泉津
2日目 温泉津 (JR) 宇部新川 (空路) 羽田

 

JR西日本株主優待券は片道の運賃に加えて特急料金も5割引きとなるため、大変おトクである。*3ただ、温泉津へ行くには特急を使ってもそれなりに時間がかかる。待ち時間も楽しめるようにしたい。

 

薬師湯の外観
建物内はとても趣きがある

御託を並べるつもりはない。とにかく実際に見て、感じていただきたい。決して大きな温泉街ではないが、満足の行く体験が得られるはずである。ただし、温泉以外になにかがあるわけではない。一般的な山陰の町並みである。コンビニも徒歩圏にはないので、大きな駅の中にあるコンビニで必要な買い出しは済ませておこう。

海外旅行

海外旅行に必要なものといえばパスポート。取得には1万円を超える費用がかかるため、予定もないのにとりあえず作ろうとはならない。私の場合、2022年末頃にグループで台湾に行こうという機運が高まった時期があり、その時に取得した。しかし、計画は進展せず結局台湾には行けていない。海外旅行に行かないのに1万円もかけてパスポートを取得してしまったら。海外旅行に出向いて元を取る必然性が生まれるのである。*4

だが、コロナ禍以降の国際線運賃は高止まりしている。コロナ禍以前の2018年頃はLCCの過当競争によって価格が異常なほど抑えられていた部分もあるが、一番は昨今の燃油サーチャージの高騰である。1万円でパスポートを取得したからといって、これを持って10万円近い国際線航空券を無為に購入する人はあまりいないだろう。

海外旅行に行くことにしたきっかけは、アシアナ航空B747を飛ばしていたことである。小学生だった頃に一度乗ったことがあったが、よい機会なのでもう一度乗ってみようと思い立った。

B747-400 空の女王

思い返してみると、初海外旅行として韓国を選択したのは妥当な選択だったと言えるだろう。日本語話者であれば韓国で不自由することはあまりないと思われるほど日本語が溢れている。近代的でありつつも日本では失われつつあるノスタルジーも残っているような、そんな感じの国だった。

カルグクス横丁(左)と広蔵市場で食べたユッケ盛り合わせ(右)

辛くない食べ物もかなり充実している。ビビって辛くないものばかり食べてしまったので、次回は辛いものを積極的に食していきたい。

ソウル駅(左)と景福宮(右)

日本的な建築がたくさんあり*5、馴染みやすいのではないだろうか。このときはあまり日数がなかったのでソウルしか行かなかったが、釜山まで足を伸ばすことも簡単なので挑戦してみたい。

こんな感じで海外旅行童貞を捨ててしまったので、以下のようなことを始めてしまった。

SFC修行

長原は2020年にJGCを取得している。いわゆるステータスカード発行のために無駄に飛行機に乗り続けるのが「修行」である。JGCへの加入要件が2024年から変更になることもあり、駆け込みでJALに乗った方も多いのではないだろうか。*6

SFC修行のきっかけは、韓国に行った際にアシアナ航空に乗ったがスターアライアンスのためJGCを活用できなかったからである。別に優先搭乗の必要もなければ出国手続きも極めてスムーズに進んだので、ラウンジを使えない程度だったのだが・・・。

JGC修行ではコロナ禍真っ只中ということもあって、国内線にひたすら登場していた。那覇空港の空港食堂が懐かしい。SFC修行はせっかくなら国際線で、と考えていたが、ANAの国際線プレミアムポイント(PP)2倍キャンペーンが開催されたことで現実のものとなった。

以下の通り搭乗した。

 ①NRT(NH)SIN(MH)KUL
 ②KUL(NH)NRT
 ②NRT(NH)SFO
 ②SFO(NH)NRT
 ②HND(NH)KUL
 ①SIN(NH)HND

丸囲みの数字は搭乗券の買い方を表している。

① TYO→KUL SIN→TYO オープンジョー
② KUL⇔TYO⇔SFO 往復

これで約50万円である。PP単価としては比較的抑えられたのではなかろうか。

1回目のマレーシア・シンガポール
SINとKUL 初回は立ち寄ったのみ

最初にクアラルンプールへ向かった際は、観光をしない本当の修行であった。空港で夜を明かす経験もしたが、流石に疲れた。なんの目的もなく国際線に乗れるほどの金持ちではない。

アメリ
サンフランシスコのみならずロサンゼルスにも足を伸ばした

アメリカでは2日間滞在して、十分といえるかはわからないが観光を執り行った。なにしろブリーダーズカップ開催期間に被っていたのである。これは好機とロサンゼルスへ飛び、観戦を行った*7アメリカはとにかく物価が高い。日本円で換算してはいけない。そして現金はほぼ必要ない。どんな少額の支払いでもクレカ決済が可能である。私は未だに150ドル近い現金が手元にある。

2回目のマレーシア・シンガポール

ペトロナスツインタワーとバトゥ洞窟

2回目のクアラルンプールはきちんと観光も行った。また、陸路でシンガポールへ向かうということにも挑戦した。鉄道ファンらしくクアラルンプールからジョホールバルまで鉄道で移動してみたが、あまり便利なものではない。旅行としては面白いとは思う。高速鉄道計画が進展しているようだし、次に訪れるときには便利になっているだろうか。パームヤシのプランテーションの中をひたすら走っている車中では思索に耽るのが正解だったが、次世代はどのような具合になるだろうか。

シンガポールは流石に先進的と言う感じがした

シンガポールでは公共交通の2日券を購入してのんびりと観光した。物価はアメリカほどではないが高い。マレーシアが安かったっために余計に感じたのかもしれない。観光地はざっと回ったが、高田馬場の学生を模したと言われている*8マーライオンが工事中だったのが残念だった。セントーサ島のモノレールなど、日本製の交通が多く、これらを巡っていた。ご飯もとても美味しく、カヤトーストとコピという史上最高の朝食を食べることができてよかった。日本でも食べられるらしいので、来年はぜひとも食してみたい。

総括

SFC修行ということで海外に行ったが、フットワーク軽く海外に行けるほど資金力があるわけでもないので程々に観光もしてきた。金欠修行僧の問題点はステータスを保持している翌年は資金不足でろくに旅行できない点にある。SFCを取るだけになってしまい、大変もったいない。下半期を目途に海外へ飛び出したい。

ガールズバー・キャバクラ

キャバクラは大学同期に連れて行かれた。なるほど、大人の社交場という感じ、ただ女の子がいる状態で接待するのもどうなのよという感じだった。今後もあまり行かないだろう。

ガールズバーは会社の先輩に連れられて訪問した。陰キャキモオタクにも優しくしてくれる女の子がいることに感激した。そこまで多額のお金が飛んでいくわけではない。楽しくお酒を飲めるというものだ。しかし、延長を繰り返せば1回訪問するたびに国内旅行1回分くらいの金が飛んでいく。12月に行き始めたが、これは気をつけないと立ち寄ってしまう。競馬・旅行・ガールズバーの3つは、有閑貴族にでもならない限り両立しない。2024年は選択の年になりそうだ。

まとめ

私的2023年を概観してみた。新規性に満ち溢れていたかといえばそんなことはないが、以前とは異なる生活を送っていた側面も多分にあったのではないかと思う。2023年で失った金を2024年のいつ頃取り戻せるか、新NISAも始まる、資金調達は2024年上半期の重大な関心事である。何はともあれ、来年こそは可愛い年下系彼女ができることを願って大晦日を迎えることとする。

 

良いお年を。

*1:新型コロナウイルスがなくなったわけではない。また、感染予防は流行性感冒を防ぐ点から健康に対して一般的に有用である。

*2:X。 X. It’s what’s happening / X

*3:2023年から料金の割引は4個列車までに制限されてしまった。逸般人に厳しい

*4:そんなことはない。

*5:ソウル駅を設計したのは東京駅でおなじみの辰野金吾氏である。景福宮は中国的な作りなのであって、文化の源流が同じだけである。

*6:長原の周りには少なくとも3人いた

*7:もちろん馬券も購入している

*8:諸説ある。